テープ

　手術の傷口には今もテープを貼っています。

　退院のときにもらった「しおり」には2～3ヶ月は貼るようにと書いてありました。その期間が過ぎても、どうもテープなしだと不安なので、まだ貼っています。

　5月に形成外科の先生に聞いてみたら、もうしばらくは貼ってたほうがいいとのこと。
　それでも前に比べて、赤くなっている場所はだいぶ減ってきていました。

　ところが。
　5月初旬の長野旅行で、リュックサックを背負って元気に歩きまわっていたら、完治してない腋の下の傷に、でっかい水ぶくれができてしまいました。
　その水ぶくれが破けて、2週間近くガーゼをあてることに。。。　

　退院直後は傷にあたるので、しばらくリュックは背負えませんでした。
　その後まったく気にならなくなっていたので、2泊3日分の荷物を背負って遠出をしてしまったけど、ちょっと早かったのかなぁ。

今は出血もしないし、傷も落ち着いてきたので、ガーゼなしのテープだけに戻っています。



　
　3Mのサージカルテープお試し用4巻。通販でテープを買ったら、ついてきました。

　　
　テープは最初の2巻くらいは病院の売店で買いましたが、その後は通販で買ってます。
　初回に購入したのは1箱12巻入。4ヶ月もちました。
　残り少なくなってきたので、先月もう1箱買いました。12巻もいらないんだよなと思ってたところにおまけがついて、しばらくテープには困らないでしょう。
　
　
　肌に優しいテープのはずですが、気温が上がって汗ばむようになってきたせいか、時々かゆいです。本格的な夏がくるまえに、テープは卒業したいと思います。
　
　

まもなく

　区役所から、がん検診の手紙が届きました。

　
　あら坊が「大切なあなた」と言ってくれてる。
　きっとわたしが6月生まれだから、生まれ月に検診が受けられるよう、この時期に届くのだと思います。

　
　昨年のこの時期、同じ封筒に入ったお知らせを受け取って、申込葉書を投函しました。そこから、この、まさかの1年間が始まったのかな。


　今年のわたしの検診は肺がん、胃がん、大腸がんだそうです。
　全部申し込むことにして葉書を書きました。
　昨年同様に、自分にがんが見つかるとは思っていない。懲りてないのか、不安すぎて現実が見られないのか、自分は大丈夫だとなぜか思うのです。

検査結果

　2月の半ば。
　退院後初めての乳腺科外来に行ってきました。
　病理検査の結果と今後のことについて、話を聞いてきました。

　わたしのは、当初から言われていたとおり、非浸潤がんというやつ。
　広がりは7cmくらいあったそうです。

　
　そして、乳頭近くに1.2mmの浸潤がんが見つかったそうです。
　乳頭乳輪を残していたら、このがんも残っていたということ。
　乳頭を残せないのは残念でしたが、結果としてはよかったみたいです。


　手術して終わり！というのを期待していたけど、浸潤がんもあったことだし、ホルモン受容体陽性とのことで、5年間はホルモンの作用を抑える薬を飲んだほうがいいとすすめられました。
　

　
　抗がん剤ほどではないですが、お薬の副作用は気になりました。
　更年期障害に似た症状がでたり、子宮筋腫とか増加させちゃったりするようです。
　筋腫ならすでにあるし、気になります…

　
　薬を飲んでいても、ダイビングはできるか聞いてみました。
　先生は腕を組んでうーんと考えてくれたけど、重大な影響は思いつかなかったみたいです。

　
　わたしの場合、「飲まない」というのもありみたいですが、まぁ飲んでみようかと。
　なにより再発は避けたいし、片方の乳房には健康なままでいてほしいと思います。


　
　2月半ばの紅梅。
　少しずつまわりに色が増えてきました。


　おとといの土曜日に、ちょこっとテニスをしてみました。　
　左腕はだいぶ上がるようになり、へなへなだけどサーブも打てました。
　走るのは、おっかなびっくりです。

１か月

　手術から１か月がたちました。

　１か月の間に、いろんなことができるようになりました。

　立ち上がったり座ったりすることも、ベッドに横になったり体を起こしたりすることも、最初はすごく大変だったしゃがむことも、今は心の準備をしなくてもできるようになりました。
　歩いているときにお腹の傷が気になることもなくなってきたので、普通の速さで歩けるようになりました。
　

　
　それでも、痛いというほどではないけど傷が気になるときはあります。
　左肩はだいぶ動くようになったけど、手を高くあげるとわきの下がつっぱるし、そもそもがんばらないと腕があがりません。
　

　今日は、退院後初めて湯船につかってみました。
　お風呂はとくに制限はなかったのですが、皮膚がむけたあとが治ってないので、ずっとシャワーですませていました。

　今日も浸かったのは傷の下まで。半身浴くらいです。
　でも、あったまりました。お風呂はすばらしいです。
　そして、浴槽の中で立ち上がるのが、意外と難しいことに気づきました。


　自分ではもう１か月と思うけど、ほんとうは「まだ」１か月なんだろなー。


　
　傷に貼るテープ。3日おきに交換してます。
　交換の日は、お風呂の前にあらかじめ切って、ずらーっと並べておきます。

　わたしの場合はたまたまですが、手術が寒い時期でよかったです。
　夏場だったら、暑さとかゆさで嫌になってると思います。
　

一段落

　乳がんの手術、受けてきました。
　皮下乳腺の切除と再建の手術です。

　手術当日は朝8時過ぎに手術室に向かいました。
　長い手術になるとは聞いていたけど、わたしが麻酔から覚めたのは夜も遅い時間でした。

　
　その夜はうとうとする程度でほとんど眠れませんでした。途中でお腹に痛みを感じ、辛くなってきたので痛み止めの点滴をしてもらいました。

　翌朝、食事のために体を起こすときも、お腹の傷が痛くて泣いてしまった。
　それでも1日ごとに確実に痛みは減っていきました。

　ベット上での安静期間は当初の予定より延び、術後5日目にようやく起き上がることができました。

　けど、膝に力は入らないし、まっすぐ立てないし、歩こうと思っても足があがらない。。。　しばらく頭を起こしていたら吐き気までしてきました。
　たった4日間寝ていただけで、こんなになっちゃうんだと驚きました。

　それでも夕方までにはだいぶ慣れてきました。
　久しぶりに洗顔をして、汚れ物の手洗いもできました。

　その日は夕飯がお赤飯でした！

　
　うれしかったので写真を撮りました。
　まさかお祝い？と弟に話したら、祝日だからじゃない？って言われました。

　動けるようになるまでは長かったけど、その後は退院までとんとん拍子でした。
　ドレーンは離床の翌日に2本、その翌日に残りの2本が抜けました。で、明日退院してもいいということになり、ばたばたと帰ってきてしまいました。


　
　病室から見た景色。朝7:25頃。
　日の出の頃から徐々に明るくなっていく空を眺めるのが、毎日楽しみでした。

　入院したときにはいていたパンツは、腹帯を巻いているとファスナーが閉まらなくて、仕方ないからジャージで帰ってきました。しばらくはゆったりした服装で過ごすことになりそうです。